白いジャージ9 ~最終章~






「先生、マジでいいっすね。この家」





「だろぉ?結構悩んだけど、最後は勢いだったかな」






先生は、腕組みをしながら満足そうに部屋の中を見回した。







見れば見るほど迷ってしまって、決めることができなかった。







決め手になったのは、この家の土地を見に来た日の空。





とても澄んでいて綺麗な空だった。





ふたりで空を見上げて



“ここに決めちゃう?”って言ったんだ。





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