白いジャージ9 ~最終章~






みんなで懐かしい北海道の写真を見た。




ケーキを食べながら、いろんな話をした。







隣に座っていた美穂が、小さな声で私に言った。






「あの時は本当にごめんね」




私は答えた。





「もう、いいよ!本当にもういいよ」




心からの言葉だった。




もう思い出に変わったんだ。







美穂が先生にときめいたことは事実。





でも、仕方がない。



先生はかっこいいもん。






でも、先生を好きになったわけじゃない。





美穂はずっとタカを愛してる。




それは、そばで見ていた私はちゃんと知ってる。






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