白いジャージ9 ~最終章~
【会いたいな】
先生からの短いメール。
そのメールに、たくさんの愛が詰まってる。
【月、見てるか?】
先生のメールは短いけど、それがまた先生らしくて好きだった。
時々、こんなのもあるんだよ。
【好きだな、本当に】
もちろん保護ってる。
ドキドキしながら、携帯についている簡易留守電のボタンを押してみた。
やだぁ。
泣ける。
泣けちゃうよ。
先生。
『直、俺だよ。何してる?俺は、お前のこと考えてる。会えなくてごめんな。我慢させてごめんな。毎日笑ってるお前を見ていると、俺も頑張れるよ。また明日な、おやすみ』
涙が止まらなかった。
残しておいて良かった。
これは、距離を置いているときのものだった。
卒業前のあの我慢の日々。