白いジャージ9 ~最終章~




私は先生しか知らない。




あんなに愛をくれる人は他にいないと思う。



だから、私は他の人と付き合っても絶対に満足できないんだろうな。



先生を知らない私だったら、豪太とうまくいったかもしれないけど。






「俺の何を知ってんだ~よ!!」



と頭をコツンと叩かれる。



ちょこっと、ときめいてしまう。



お腹の赤ちゃん、ごめんね。


パパには内緒だよ。







「豪太も幸せになって欲しい」



「ああ。心配しなくても俺は幸せになるよ。今も幸せだし」



「そっか、そうだよね」



「お前が独身の時に出会いたかったなって思うけど。それだったら、俺はお前を落とす自信がある」





< 245 / 304 >

この作品をシェア

pagetop