白いジャージ9 ~最終章~
会社に戻るまで、私達はゆっくりと歩きながらいろんな話をした。
出会った時の話、社員旅行の話、これからの話。
沙織は、言ってくれた。
「直と先生みたいな夫婦に憧れてるんだ」
と。
いつか、なれると信じてる。
大野さんと沙織はお似合いだもん。
午後からの仕事は、取引先の人に最後の挨拶をしてばかりだった。
別の部署の人達も私に会いに来てくれたりして、なんだか、しんみりしちゃった。