白いジャージ9 ~最終章~
「送別会、行くよ~」
沙織が迎えに来てくれた。
その隣で笑顔で立っている大野さん。
もう社内でも公認のカップルなんだ。
私と真由美さんは着替えに行った。
そこで、真由美さんはあの話題に触れた。
「ねぇ、直ちゃん。私のこと、汚いって思わなかった?不倫のこと知ったとき」
ブラウスを脱いだ真由美さんと目が合って、セクシー過ぎてドキドキした。
「汚いなんて思いません。どうしようもない気持ちってよくわかるから。きっと、すごく好きなんだろうなと思いました」
「それならいいんだけど。その気持ちがいくら純粋なものでも、不倫は不倫だからね。やっぱり、だめなことだった。と、最近思うの」
「あれから連絡ないんですか?」
転勤になった部長のことを今でも好きなのかな。