白いジャージ9 ~最終章~

音楽室 ~END~





―音楽室―






「うわぁ、懐かしい!」




音楽室の前の廊下。






夏休み最初の土曜日。



私と先生は空を連れて、高校に来た。





教頭先生や水谷先生に挨拶をした。



喜多先生にも会えた。






みんなに抱っこしてもらえた空はご機嫌だった。






空は1歳になった。




一歩歩けるようになった。




よく笑って、いろいろおしゃべりをしてくれる。







「空君は、イケメンですね」


と教頭先生は言ってくれた。




「空君、どっちにも似てるね」


と水谷先生が言ってくれた。




喜多先生は



「完全に、モテモテ男子になるな」と笑った。







親バカだと思うけど、空はいい顔をしている。




先生にそっくりってわけじゃないけど、似ている。



私にも似ていると言われる。






キリっとした目が先生に似てるんだぁ。




笑った時に眉毛が下がるのも先生と同じ。







将来、イケメン間違いなし。




ちょっと心配だけど、素敵な恋をして、素敵な女の子と結婚して欲しいな。







< 296 / 304 >

この作品をシェア

pagetop