白いジャージ9 ~最終章~
「空、ここがパパとママの大事な場所なんだぞ」
「あれ?寝ちゃってるよぉ~!!」
空は、少し微笑んだような表情で眠ってしまっていた。
抱っこひもの中でスヤスヤ眠る空。
空を間に挟んで、私と先生は抱き合った。
「直、これからもずっと俺のこと愛してくれますか?」
真剣な表情で先生は言った。
「はい。先生も私のこと、愛してくれますか?」
あの時と同じ場所。
同じ立ち位置で。
「一生愛す。直と空を愛し続けるよ。絶対に幸せにする」
目を閉じた。
先生の温かい唇が触れた。
涙が溢れる。