白いジャージ9 ~最終章~
「じゃあ、いくよ??」
オレンジジュースを口に含ませて、キスをした。
不思議な感覚。
毎日キスをしているのに、キスよりもドキドキして……
ゆっくりとオレンジジュースが先生の口の中へと移動する。
心臓がものすごい音を立てていた。
「んめぇ」
先生は満足そうな顔をして、目を閉じた。
「誠人が来るまでこうしてていい?」
目を閉じたままの先生。
「うん、いいよ」
甘えん坊な和人。
大好きだよ。
いつも、“先生”として、頑張ってるんだもんね。
今日は、甘えていいよ。
力を抜いていいよ。
頑張らなくていいからね。
そう思いながら先生の顔を見つめているうちに、自然とキスをしてしまっていた。
「好きだよ。和人」
そんな恥ずかしい台詞まで自然と口から出てしまう。
「俺もだよ。直」
目を閉じたままの先生とキスをした。
チュッチュってかわいいキス。