白いジャージ9 ~最終章~
そんなラブラブなことをしている間に、誠人さん達が到着した。
先生は、もっと遅くて良かったのに~なんて言いながら、部屋の鍵を開けに行く。
「花帆さん、お久しぶりっす」
先生は、花帆さんに挨拶をした。
私も先生の後ろから顔を出して、花帆さんと目を合わせた。
そして、ぐっすり眠っている愛花ちゃんの布団を用意して、そこに寝かせた。
「お久しぶりです。愛花ちゃん、かわいい~」
「起きていて欲しかったんですけど、寝ちゃいました」
花帆さんは本当に愛しそうに愛花ちゃんを見つめていた。
その横顔を見ていて、私も早く母親になりたいと思った。
自分の子供って、想像しているよりもずっとずっと愛しいんだろうな。
先生のことが大好きだけど、先生よりも大好きになっちゃうのかな。
まだ私にはわからない。