白いジャージ9 ~最終章~
大竹さんと別れた後、先生は私の腰に手を回した。
「こ~らぁ~!!直!!」
怒った顔をした先生も好き。
「無理しただろぉ?ばかぁ!」
「無理してないもん。先生の大事な昔のお友達でしょ?連絡先交換するのなんて、全然嫌じゃないよ」
ちょっぴり強がってそう言ってみる。
「嘘だぁ~!俺のこと考えて、平気なフリしてんだろ?」
「そんなことないもん。大丈夫だもん」
「もう、直は。かわいいんだから」
その言葉をもらえただけで、連絡先を教えて良かったと思える。
私、頑張ったよ。