白いジャージ9 ~最終章~







大竹さんと別れた後、先生は私の腰に手を回した。







「こ~らぁ~!!直!!」





怒った顔をした先生も好き。







「無理しただろぉ?ばかぁ!」





「無理してないもん。先生の大事な昔のお友達でしょ?連絡先交換するのなんて、全然嫌じゃないよ」






ちょっぴり強がってそう言ってみる。







「嘘だぁ~!俺のこと考えて、平気なフリしてんだろ?」




「そんなことないもん。大丈夫だもん」




「もう、直は。かわいいんだから」







その言葉をもらえただけで、連絡先を教えて良かったと思える。




私、頑張ったよ。





< 44 / 304 >

この作品をシェア

pagetop