白いジャージ9 ~最終章~
そして、同窓会当日。
嫉妬心も消えた私は、先生の着る服を選んでいた。
「これもいいなぁ」
「ピンクは派手だろ?」
クローゼットから出したピンクのシャツ。
似合うんだけどなぁ。
「これは?」
「あ~、それがいいかな」
白にグレーの小さなドット柄のシャツ。
シンプルだけど先生によく似合う。
髪の毛にワックスをつけて、ちょっとツンツンヘア。
先生のおかげで、気持ち良く送り出すことができる。
もう不安にならない。
「じゃ、行ってくる。帰りはちょっと遅くなると思うから先に寝てて」
と言った後で
「って言っても寝ないと思うから、テレビでも見て待ってて」
さすが先生。
私のこと、誰よりもわかってくれているんだよね。
「うん。楽しんで来てね!!行ってらっしゃい」
玄関先で、濃厚なキスなんかしちゃったりして。