白いジャージ９ ～最終章～

先生は何年かぶりの同窓会へと向かった。




こういう日は、ゆかりとデートに限る。







職場近くにできたショッピングモールへと出かけた。



新婚生活を楽しんでいるゆかりは、ますます綺麗になった。






「ゆかり、毎日幸せ？」



「どうかな～」



「幸せそうな顔してる」



「えへ？バレた？」




新婚生活は順調なようでひと安心。





「ケンカしても、またすぐに会えるもんね」


とゆかりは遠くを見つめた。




「やっぱりケンカするの？」




「するする！！私とたっくんは一生ケンカするよ。でも、同じ家にいるって大事だよね。ケンカしてひとりで家に帰るのと全然違う。一緒のベッドで眠って、一緒に起きる。それがいいんだよね」





たくさんケンカをしてきたゆかりの言葉には重みがあった。





ケンカの後、しばらく会えないと辛いもんね。


余計なこと考えちゃうし。