白いジャージ9 ~最終章~
アイスカフェラテを飲みながら、次はどこへ行こうかと話している時だった。
私の携帯が鳴った。
先生からだった。
『直、1次会の後にボーリングとカラオケも行くことになってて、ちょっと遅くなりそう。ごめん』
先生はそう言って、電話を切った。
嬉しそうな声をしていた。
久しぶりの仲間に会えて、盛り上がっているんだろうな。
いいな。
そんな先生を見てみたい。
「ちょっと、モヤモヤしてるんでしょ?」
ゆかりは、ニヤッと笑った。
「してないもん!」
と強がったけど、やっぱりモヤモヤしちゃってる自分を隠すことはできない。
「今日は夜まで付き合うから!!久しぶりに居酒屋でも行こうよ」
ゆかりと飲みに行くなんて本当に久しぶりだった。
たっくんも誘ったらと、提案したけど、ゆかりは二人きりで話したいから、と言ってくれた。