白いジャージ9 ~最終章~
それから、お揃いの食器を買ったりして、ショッピングを楽しんだ。
ゆかりと一緒にいて良かった。
ゆかりが飲みに行こうと言ってくれて良かった。
薄暗い感じのオシャレな居酒屋で飲んでいた。
1杯目のカクテルを飲み終えた時・・・・・・
「あれ?また先生からだ」
私の携帯が鳴った。
「もしもし」
『あれ?おかしいな』
先生の声が聞こえた。
「もしも~し!!」
ガヤガヤした音が聞こえる。
「もしもし?先生!!」
『あれ~?圏外かな。なぁ、ここ圏外?』
先生は誰かと話していた。
私の声は届いていないようだった。