白いジャージ9 ~最終章~
「たっくんも、間違い電話してきたことあったよ~!ポケットに入れたまま、リダイヤル押しちゃってさぁ」
ゆかりは隣で、ポテトサラダを頬張っていた。
「ゆかり・・・・・・先生、キャバクラにいるかもしれない」
「え?マジ??」
ボーリングの音じゃない。
カラオケでもない。
グラスの音や、女性の甲高い笑い声。
先生、聞きたくないよ。
先生の嬉しそうな声。
他の女性に優しく話しかける先生の声なんて・・・・・・聞きたくない。