白いジャージ9 ~最終章~
『高校の先生なんですか』
『まあね』
『何の教科?』
『何だと思う?』
『英語ですかぁ~!!』
『数学じゃない?』
『あたし、わかった!体育でしょ?イイ体してますもんね』
『正解~!』
先生、こんな話し方するんだ。
授業とは全然違う。
私と一緒にいる時とも違う。
ちょっと軽い感じの話し方。
とても、遠い存在に感じてしまった。
『すごい筋肉~!触らせてもらってもいいですかぁ?』
嫌だ。
絶対に触らないで。
お願い。
先生・・・・・・
『うわ~!すごいですね!腹筋割れてますね』
『ほんとだぁ~!すご~い!!』
涙が溢れた。
先生の腹筋に、誰だかわからない女性が触れた。