白いジャージ9 ~最終章~
「ま、今も真っ直ぐなお前で安心したよ。いつまでもそのままでいてくれよ」
健二は、そう言って、俺の太ももを撫でる。
「おいおい、誘ってんのかぁ?」
「はは、俺のこと慰めてくれる?」
と健二はニヤっと笑った。
「ちょっと、そこのふたり!イチャイチャしないでくださいよ~」
と女の子に背中を叩かれた。
俺も酔っていたが、意識はハッキリとしていた。
今日のことは、忘れない。
直にも、ちゃんと話そう。
俺の過去。
あまり話していなかった大学時代のこと。