Lonely Lonely Lonely

「全部お前が仕組んだことなんだろ?嬉しいか?うまくいって。俺をコケにするのは構わないけど、友達裏切るのは、どうかと思うぞ」



「私が、いつ、誰を裏切ったって言うの?意味わかんない」



「よく言うよ。友達二人、出ていっても微動だにしないしな。
たいした女だよ。もちろん、悪い意味でな」



「あんたに言われたくないんだけど。なんなの?そもそも、美久を振って、グミにノコノコついて来るって、私のダチには手を出さないって言ってたの、誰?」




「俺は、あの子には手え出してねーよ。友達が来るって言うからそっちに期待して来たんだ。
お前がいるなら、そう言ってくれると思ったんだけどな。
口止めしたんだろ?全部お前のさしがねだろ?可哀想にな~。めぐみは、お前と違っていい子だよ。純粋で」



「あんたに言われなくても知ってるわ!やめてよ、絶対!グミには、幸せになってほしいんだから。剛はダメ!」




「お前さ、いったい何様なの?彼女達の恋愛管理人?きっともう、うんざりしてるぞ。お前に振り回されて、気の毒だよ!

結局、お前の自己満足でしかないんだよ!少しは分かりやがれっての」




バシンッ!!





おっと、手が出てしまったわ。




平手打ちなんて、いつ以来だろう?わかんないけど、うはっ赤くなってる赤くなってる!



と、テンションは上がったが、ここは冷静を装って、



「私は、いいわ。許すわけじゃないけど、今ので気が晴れた。でもね、弟さんには、誠心誠意、謝るべきだと思うわ。
私、間違ってる?」



よろめきながら立ち上がった剛に、にじりよってそう言うと、



「う、ううん」



頷いたのか、唸ったのか判断つかない返事だったが、



店内に拍手が沸き上がった。




えっ?



いつの間にか、十数名の客や店員達が、私達のやりとりを見ていたらしい。



知らず知らず、大声になっていたのね!



「なんで止めてくれなかったの?涼ちゃん!」




私は、同じテーブルにいたマスターを責めた。



「いやあ、なかなか見応えがあって、入りづらかったんだよ、ねえ」



と、隣にいる翔に、同意を求めると、















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