Lonely Lonely Lonely
「あ、いってえー!なにすんだよ!」
「…………ゴメン」
クスクス……。
「嬉しさを暴力で、表現するなよ~。あーっ、また笑って……よし!可愛くなった瑠璃子には、もう一回の刑だ!」
「え?え、もう一回したいなら、普通にそう言えばいいのに。まわりくどい」
剛に押し倒されながらそう言うと、
「ちくしょ~、こっちはめちゃくちゃ照れてんのに、冷静に言ってんじゃねーよ!」
私は剛の攻撃を受けながら、
気がかりなことを、聞こうかどうか迷っていた。
結局その日は、聞かずじまいで終わった。
「じゃあ、またね」
と言って別れた。
なにが、じゃあ、またね、だ。
私は、このまま、剛と復活するつもりなのか?
ふと、みるくやグミの顔が浮かび
罪悪感に似た思いに苛まれた。
なんだか、裏切り行為のような気がした。気のせいか?
別に、もう、事件は解決したんだし、いいよね。
チームプレーは終わったんだから。もう誰に迷惑かけるわけじゃない。
私の勝手だ。
誰とどう付き合おうが、私の勝手だ。
開きなおること。いつまでもメソメソしない。すぐに気持ちを切り替える。
そんなところは、私の長所かもしれない。