Lonely Lonely Lonely


「あ、いってえー!なにすんだよ!」



「…………ゴメン」



クスクス……。



「嬉しさを暴力で、表現するなよ~。あーっ、また笑って……よし!可愛くなった瑠璃子には、もう一回の刑だ!」



「え?え、もう一回したいなら、普通にそう言えばいいのに。まわりくどい」



剛に押し倒されながらそう言うと、



「ちくしょ~、こっちはめちゃくちゃ照れてんのに、冷静に言ってんじゃねーよ!」



私は剛の攻撃を受けながら、




気がかりなことを、聞こうかどうか迷っていた。



結局その日は、聞かずじまいで終わった。



「じゃあ、またね」



と言って別れた。



なにが、じゃあ、またね、だ。



私は、このまま、剛と復活するつもりなのか?



ふと、みるくやグミの顔が浮かび
罪悪感に似た思いに苛まれた。



なんだか、裏切り行為のような気がした。気のせいか?



別に、もう、事件は解決したんだし、いいよね。



チームプレーは終わったんだから。もう誰に迷惑かけるわけじゃない。



私の勝手だ。



誰とどう付き合おうが、私の勝手だ。



開きなおること。いつまでもメソメソしない。すぐに気持ちを切り替える。


そんなところは、私の長所かもしれない。






< 128 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop