Lonely Lonely Lonely
「なにのんきなことを言ってんだよ!」
とその時は少々小言めいたことを言ってしまったが、
思えばその頃から、
涼の美意識は高かったような気がする。
よし、というふうに、
二人がノートやパソコンを閉じたのを見て
私達は立ち上がった。
「よぉ」
と涼が声をかけると、
「おぅ、今日はお揃いで」
たいして驚いた様子もなく、拓也はそう言った。
「お久しぶり」
私がそう言うと、
「元気そうだな、みるく」
「みるくっていうの?かわいい〜」
何よこの女。
イラッとしたので、
毅然と
「はじめまして。中山美久と申します。みるくはあだ名です。よろしく」
余裕ぶってそう言ってやった。そうしたら、
「私、水沢晶(アキラ)。よろしくねん!」
よろしくねん、て私をいったい、
誰だと思ってんのよ!!
私の異変に、すかさず涼が気付き、
落ち着け、とばかりに軽く背中を叩かれた。
「勉強、はかどってんのか?」
何事も起こっていないかのような口ぶりで、涼は拓也に尋ねた。
「ああ、晶のおかげで、かなりわかってきたよ。今、追い付かないと、留年になっちまうから、大変なんだ。
こいつ、学年トップだし、全国模試でもトップクラスだから、
こんなのが同じクラスにいてくれて、すごく助かったよ」
「拓也……「こんなの」って……」
「ああ、ごめんごめん。俺、まだ、日本語の使い方がおかしいとこあるのは、許せ。許してくれ」
なんか、帰国一ヶ月にしては、親しすぎじゃない??
とその時は少々小言めいたことを言ってしまったが、
思えばその頃から、
涼の美意識は高かったような気がする。
よし、というふうに、
二人がノートやパソコンを閉じたのを見て
私達は立ち上がった。
「よぉ」
と涼が声をかけると、
「おぅ、今日はお揃いで」
たいして驚いた様子もなく、拓也はそう言った。
「お久しぶり」
私がそう言うと、
「元気そうだな、みるく」
「みるくっていうの?かわいい〜」
何よこの女。
イラッとしたので、
毅然と
「はじめまして。中山美久と申します。みるくはあだ名です。よろしく」
余裕ぶってそう言ってやった。そうしたら、
「私、水沢晶(アキラ)。よろしくねん!」
よろしくねん、て私をいったい、
誰だと思ってんのよ!!
私の異変に、すかさず涼が気付き、
落ち着け、とばかりに軽く背中を叩かれた。
「勉強、はかどってんのか?」
何事も起こっていないかのような口ぶりで、涼は拓也に尋ねた。
「ああ、晶のおかげで、かなりわかってきたよ。今、追い付かないと、留年になっちまうから、大変なんだ。
こいつ、学年トップだし、全国模試でもトップクラスだから、
こんなのが同じクラスにいてくれて、すごく助かったよ」
「拓也……「こんなの」って……」
「ああ、ごめんごめん。俺、まだ、日本語の使い方がおかしいとこあるのは、許せ。許してくれ」
なんか、帰国一ヶ月にしては、親しすぎじゃない??