Lonely Lonely Lonely
「なんか、仲良さそうだな、二人」



涼が、さりげなく、そう聞いてくれた。



「ああ。俺、今、こいつと付き合ってるから」



はぁっ!?



あなた、まだ私と別れてないですよね!?



何も知らなさそうな晶は、テーブルの上で拓也の手を求めるしぐさを見せた。



すると二人は手を握り、じゃれあい始めた。



「こういうことだから。ヨロシク」



何が?



何がよろしくなんだ?



もう、悲しみやら悔しさやら、怒りやらが混乱してわけがわからなくなっていた。



強く瞳を閉じたら、ぽろりと涙がこぼれた。



「みるくちゃん!!」



いちはやく、晶にばれてしまった。



「帰ろう」



涼に手をひかれ、身体を引きずられるように
私はファミレスをあとにした。



そんな姿を見て、私が気絶でもしたと思ったのか、



「中山〜!今日はありがとな!連れて来てくれて。ぶっちゃけ会いに行くのめんどかったんだー!助かったよ」



そう言われて、涼は無視していたが、私はギロッと睨みつけてやった。



「お……っと、そうか、お前も中山だったな、アハハハハッ」



晶の手前、収拾がつかなくなったのだろう。



拓也はしばらく
おかしなカラ笑いをしていた。



私が元カノと知って、晶はどう思うのだろう。


頭がいいならもう察しはついているだろうか。



どう思っただろう。



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