Lonely Lonely Lonely
冗談……。
私は冗談のつもりだったけど、彼はそうじゃなかったのかもしれない。
「騙されたぁ〜」
の温度差に、私は気付かなかった。
「美久さんは若いな〜。マジ騙されましたよ〜」
「優樹くんだって」
「俺、そんなに老けてます?」
「そうじゃなくて、大人っぽいんだよ。仕事をきちんとしてるからかな」
「ああ……そんなふうに言われると……嬉しい」
「そのせいかな、22には見えなかったんだ。ごめんね」
「いえ、男は少しぐらい大人に見られるほうが」
ニコッと笑ってくれた。
「女だって、一歳でも若く見られたほうが」
アハハハハ。
ワインがすすみ、料理も
「美味しい美味しい」
と言ってくれて、私はデレデレになっていた。
「俺、今日泊まりなんで、もう一件、どうですか?」
気分が良くなった私達はそれからカラオケへ。
ありきたりだが、
「上手い、上手い」
と褒めあって、もちろんそこでもお酒を飲み、
2時間があっという間に過ぎて……。
「美久さん、何で帰るの?弟さん?」
「ううん、今日はタクシー」
「……寄って行きませんか?」
「え?」
「ホテル……。部屋、すごい綺麗なんですよ」
甘えるような目をされて、お酒のせいで、少々前後不覚気味だったこともあり、
……行ってしまった……。
その部屋に。
ドアを開けると、確かに綺麗な部屋だった。
そして目の前には、ダブルベッド……。
えっ。ここ、シティホテル。この子、ひとりでダブルに?
いや、違う。最初から、そのつもりだったのか……。
私は冗談のつもりだったけど、彼はそうじゃなかったのかもしれない。
「騙されたぁ〜」
の温度差に、私は気付かなかった。
「美久さんは若いな〜。マジ騙されましたよ〜」
「優樹くんだって」
「俺、そんなに老けてます?」
「そうじゃなくて、大人っぽいんだよ。仕事をきちんとしてるからかな」
「ああ……そんなふうに言われると……嬉しい」
「そのせいかな、22には見えなかったんだ。ごめんね」
「いえ、男は少しぐらい大人に見られるほうが」
ニコッと笑ってくれた。
「女だって、一歳でも若く見られたほうが」
アハハハハ。
ワインがすすみ、料理も
「美味しい美味しい」
と言ってくれて、私はデレデレになっていた。
「俺、今日泊まりなんで、もう一件、どうですか?」
気分が良くなった私達はそれからカラオケへ。
ありきたりだが、
「上手い、上手い」
と褒めあって、もちろんそこでもお酒を飲み、
2時間があっという間に過ぎて……。
「美久さん、何で帰るの?弟さん?」
「ううん、今日はタクシー」
「……寄って行きませんか?」
「え?」
「ホテル……。部屋、すごい綺麗なんですよ」
甘えるような目をされて、お酒のせいで、少々前後不覚気味だったこともあり、
……行ってしまった……。
その部屋に。
ドアを開けると、確かに綺麗な部屋だった。
そして目の前には、ダブルベッド……。
えっ。ここ、シティホテル。この子、ひとりでダブルに?
いや、違う。最初から、そのつもりだったのか……。