Lonely Lonely Lonely
「女だね」
女子会で、その話をすると、
瑠璃子はズバッとそう言った。
し−−−−ーーん。
静まり返るテーブル。
その頃、まだ涼の店は、なかったので、私達は居酒屋に集まっていた。
私もグミも発言をしない。発言しないということは、瑠璃子の意見を認めるということになる。
「ネコだなんてベタな嘘、信じるわけがないのにね、美久」
「……」
「美久?まさか?」
「私は信じるよ。きっと、すごくかわいがってるネコなんだよ」
呆れ顔の瑠璃子を無視して話し続けると、
「そうだよ。ひとりぼっちにしちゃって気がかりだから、きっと夢に出てきたのよね」
「ちょっと、グミまで?あんた達頭おかしいんじゃない?」
するすると日本酒を飲み続ける瑠璃子に、誰も言い返すことが出来ない。
瑠璃子の言う通りだ、という思いもある。もちろん、グミも私と同じような気持ちなのだろうというのは、手に取るようにわかっていた。
こんなとき、みんなのまとめ役になる涼がいてくれるといいのだが、バーtearsができるのは、まだ、もう少し先の話。
「あんた達のあんぼんたんは、痛い目見ないと治らないから……ああ、グミは別。ゴメン、あんたはちょっと優しすぎるだけだ。あんぼんたんは、美久、あんたよ!何回、男に泣かされれば気が済むの?」
「私、まだ泣いてないけど!!」
言いたい放題の瑠璃子に腹が立ってくる。これいつものパターン。
「どーせまた泣くパターンだよ。私には、わかります」
二人の声が大きくなってくると、グミがオロオロ。
「ふたりとも、やめて〜。また、お店の人に怒られちゃうよぉ」