Lonely Lonely Lonely



絞ればまあまあ、イケてる感じになりそうだし。
私がダイエットメニューを考えれば……。



ああ、先のこと考えすぎだわ。いけない、いけない。


私は、自分の頭を軽くポンポンと叩いた。



そんな姿を、彼・青木誠二郎さんは、優しい眼差しで見てくれていた。



う……なんかすごい……いいかも……。



その日はお食事だけして別れ、二日後に、くららさんから連絡があった。



「みくちゃんどう?青木くんのこと」



「あっ、ええ、素敵なヒトかなって、思いましたけど……」



私ばかりが気持ち急上昇では、なんとなく恥ずかしいので、



控え目な声で言ってみた。



「良かった〜。彼も、みくちゃんのこと気に入ったみたい。可愛いし、おもしろそうだからって」



「え?おもしろい?」



「なんだか、しぐさがおもしろいって。悪い意味じゃないと思うよ」



「はい……。良かった」



「じゃあ、彼に電話番号教えていいかな?たぶんすぐかかってくるよ」



「はい。お願いします」



「はーい。じゃあね〜」



今度こそ、本気で行かなくちゃだわ……。



相手は、間違いなく独身。そして私に好意を持ってくれている。



安心して付き合えるわぁ。



その後本当にすぐ電話が来て、私たちは会う約束をした。



二人とも沖縄料理が好きということが分かっていたので、駅前の沖縄料理屋で、もちろんお酒も嗜めつつ、楽しい時間を過ごした。



「ところでその髪、あの人にやってもらってるの?」



「あの人って……くららさん?そうだけど」



「……似合わないなぁ」



「え〜っ。そう?」



「俺が直してやるか」



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