Lonely Lonely Lonely

だって、見つけてしまったんだもの。私の1番を。



鉄のようだった私の心が、やっと〈ときめき〉はじめた。



しかしそれは、せつない恋のスタートでもあった。



誰にも言えない恋、


見られてはいけない恋、


苦しいものだった。


友達いないんだから、べつにいいじゃん、って?


それは、そうだけど、


自慢したい気持ちがあったんだ。


「この人、私の男だぞ~!」


とね。こどもだったからね。私は。



でも、先生の立場を考えたら、それは絶対に、してはいけないことだったから、



私は耐えた。すべてのことに。



先生が結婚してからも、「別れたくない」と言ったのは私。



先生か転勤になっても、足繁く通ったのは、私のほう。


先生にこどもが生まれても。



先生にとって私は何なんだろう?と
何度も考えた。



会うたびに、食事して、セックスして、じゃあまたね。



ヘタすると、食事抜きの時もあるのだ。



これじゃただのセックスフレンド、
みたい。



外で知人に合った時も、



「親戚」とか、「昔の教え子」とか。まあ、後者は事実であるけど。



二人で温泉に宿泊した時にですら、彼は私を「妹」と偽った。



どうせ偽るのなら、1度でいいから、妻ですと言ってほしい。



もしくは、1度でいいから。
あなたの恋人に。なってみたい。



教えてください。私はあなたの、


恋人ですか?


それとも、永遠に恋人には、なれないのですか?


それでも私は、愛し続ける。


あなたを。愛し続けてしまう……。










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