Lonely Lonely Lonely

「え~っ!!」



何よりも驚いたのは、その約束の場に
グミがいたことだ。



「みくちゃん?すごい、全然聞いてなかったから、驚いたけど」



「うん。私も、聞いてなかった。でも、嬉しい~!!」



「うん、嬉しいね~。元気にしてた?お互いメアド変わってからかな?疎遠になっちゃって……」



「うん!元気だったよ、色々あったけど……。ゆっくり話そう。グミは?」



グミの陰りのある表情に、私は気付かない。
そこへ、



「おまたせ~。ごめんね。最後のお客さまが、長引いちゃって」



瑠璃子登場だ。



「瑠璃子、あんたね~」



相変わらずピカピカのお肌に、シンプルなファッション。
服装のシンプルさが、より一層肌の美しさを引き立てているんだよね。



「二人とも、言いたいことはわかる。でも、いいでしょ?久しぶりの3人揃い踏み。
グミと、たまに会うといつも言ってたしね。

美久はなにしてるかなぁって」



「えっ、そうだったの。なんかズルいズルい、いつから?」



「え……まだ、半年前ぐらいからだよ
~。ね、るりちゃん」



そうそう、と頷きながら、瑠璃子は、ビールと枝豆を注文していた。



そうなんだ……。



その日、私達は、語り合った。



私の話は
ほぼ笑い話になってしまい、

瑠璃子の話は、ちょっぴりせつなく、

最後にグミの話を聞いた時には、涙が止まらなかった。



長く付き合っていて、結婚も考えていた彼が突然亡くなるなんて……。



う、う、うっ、と嗚咽していると、



「グミは偉いよ。そんなに愛した人なのに、後を追うという選択をしなかった。だから、私達と、再会できた。
そうでしょ?」


うん、うんと、瑠璃子の前でグミは頷く。



「これから、若くして亡くなった彼の分まで幸せにならなきゃいけないんだ、ね。グミ」



「うん。そう思ってる」



すでに泣きつくしたようなグミの表情は、晴れやかだった。





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