Lonely Lonely Lonely
「あっ、彼氏かな?」
「ち…違います。弟なんです。昼間からお酒飲んでるんです。しょーもないでしょう?
それで、迎えに行かなきゃいけなくて……」
うわ、私ったら、何言っちゃってんの〜〜!!
こんな私に、
「わかりました。今日はお忙しいようだから……。もし、よかったら、連絡をください」
と、彼は柔らかく微笑みながら、
名刺をくれたのだ−!
「ああ、どうも」
私は、それを受け取ると、また走り出した。
地面に打ち付けた腰が少し痛んだが、
名誉の負傷だ、と自分に言い聞かせた。
その後、裕太にさんざん文句を言われたが、
どこ吹く風。
私は終始穏やかな顔で、
その文句を聞いていたので、
「なんか姉ちゃん、気持ちわりぃ」
そう言われたが、怒鳴る気にもならなかった。
そう、私は
完全に、
一目惚れしていた。
その名刺には携帯の番号とメアドが手書きされていたので、
その日のうちに、お詫びのメールを入れた。
鉄は熱いうちに打つ。
私の信条だ。
「はじめまして。中山美久と申します。今日、本屋で衝突した女です。
本当に、申し訳ございませんでした。
気が動転して、ろくに謝りもせずに帰ってきたことを、
大変失礼だったと後悔しています。
痛かったでしょう?
頭にきたでしょう?
それなのに、お茶に誘ってくださるなんて、嬉しかったです。
名刺までいただいて……。
早速メールしてしまいました。
謝りたかったから……」
よし、これでいいだろう。そう〜〜しん!!
時刻はPM8:00
返信が、来ない。なかなか、来ない。夜勤なのかしら?ああ、お医者さまは当直っていうのかな……?
そう、彼は
医師だったのだ。
「ち…違います。弟なんです。昼間からお酒飲んでるんです。しょーもないでしょう?
それで、迎えに行かなきゃいけなくて……」
うわ、私ったら、何言っちゃってんの〜〜!!
こんな私に、
「わかりました。今日はお忙しいようだから……。もし、よかったら、連絡をください」
と、彼は柔らかく微笑みながら、
名刺をくれたのだ−!
「ああ、どうも」
私は、それを受け取ると、また走り出した。
地面に打ち付けた腰が少し痛んだが、
名誉の負傷だ、と自分に言い聞かせた。
その後、裕太にさんざん文句を言われたが、
どこ吹く風。
私は終始穏やかな顔で、
その文句を聞いていたので、
「なんか姉ちゃん、気持ちわりぃ」
そう言われたが、怒鳴る気にもならなかった。
そう、私は
完全に、
一目惚れしていた。
その名刺には携帯の番号とメアドが手書きされていたので、
その日のうちに、お詫びのメールを入れた。
鉄は熱いうちに打つ。
私の信条だ。
「はじめまして。中山美久と申します。今日、本屋で衝突した女です。
本当に、申し訳ございませんでした。
気が動転して、ろくに謝りもせずに帰ってきたことを、
大変失礼だったと後悔しています。
痛かったでしょう?
頭にきたでしょう?
それなのに、お茶に誘ってくださるなんて、嬉しかったです。
名刺までいただいて……。
早速メールしてしまいました。
謝りたかったから……」
よし、これでいいだろう。そう〜〜しん!!
時刻はPM8:00
返信が、来ない。なかなか、来ない。夜勤なのかしら?ああ、お医者さまは当直っていうのかな……?
そう、彼は
医師だったのだ。