Lonely Lonely Lonely

「次回も、ホントに楽しみねえ。グミ、あの人、かなりのイケメンだから、期待してなよ」



瑠璃子は、颯爽と歩きながらそう言った。
とても、ついさっきまで、ワインをぐびぐび飲んでいたようには見えない。



グミも、まだ平気なようだ。



「そっか!じゃあ、また、すぐ行こうよ。私、あのお店、好きっ!」



「グミがそんなに元気になれるんなら。また近々会いましょう」



瑠璃子だけが、この近くのマンションに一人暮らしということで徒歩で帰宅。


私とグミはタクシー相乗り。



お互いの実家の中心地点でおろしてもらい、少しだけ歩いて帰った。


今日は良かった。


楽しかった。


涼に会えて、喜んでいる自分にも気付いていた。


今日は、本当に、良かった……。







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