Lonely Lonely Lonely
もはや、涼達に追い出されたことすら、すっかり忘れるくらい、デレデレになっていた。
そんな私に、青木くんは次々美味しいカクテルを作ってくれた。
「はい。みくさん、ジンライム。ジンちょっと濃い目ね」
あなたの顔も、ちょっと濃い目ね。
青木くん。
いい男だわ~。
またまた、美味しいわー。
「ん~!美味しいわー。次お願い!」
そして、届いたのは、
ん?これは、モスコミュールかな?
「え。あれ、これって、ただのジンジャーエールじゃない?青木くんっ」
「ばれちゃいましたか?飲みすぎじゃないかと思いまして、そろそろ……」
「駄目だよ。私は、まだまだ飲めるよ。次も濃い目の美味しいカクテルにして~!」
「……はいはい」
そして、気付いたら、私はタクシーの中にいた。
「やっと起きたか。お前、酒癖わりいのな~!」
えーっ!どうしよう、全然覚えていない!
「ねえ、私、変なことしてない?ゲップとか、おならとか」
「知らねーよ。青木に聞け」
あ、そうだった。私、
こいつらにのけ者にされたから、
ムカついて飲みすぎたんじゃないか?
「歩けるよな。しっかり、水飲んで、早く寝ろ。そのうち、連絡するから」
家の前で、下ろしてくれた。
そしてタクシーは、また店へ向かって走って行った。
とんでもなく、迷惑な客だな。
ごめん、ごめんね、涼……。
あ、いや、そもそも、私が飲みすぎたのは、アイツのせいじゃないか!
瑠璃子もグミも、グルになって~!
怒り復活。
まあいいや。明日、グミにメールして聞こう。
眠くて、限界。
私はそのまま朝まで眠り込んだ。