月に降る雨
″死んだら死んだで、いい″。
…触れる手から、女の子達が そう思っているのが伝わって来て、
あたしは今度こそ本当に死ぬかも って、思った。
女の子達にとって あたしは邪魔な存在でしか なくて、
寧ろ居なくなった方が すっきり するんだろうな って感じも、
ひしひし と 伝わって来た。
あたしが苦しそうな顔を すれば する程、
彼女達は楽しそう だった。
でも、この状況で笑える神経を、
あたしは一生、解りたくない。
例え このまま ここで死んでも…、
逆の立場には、なりたくない。
…そう、思った。