月に降る雨
あたしの気持ちとは裏腹に、
貴は本当に あたしと縁を切りたがっている みたいに、
あたしの事を無視し続けた。
病院に来る時間も、
相変わらず あたしの居る時間帯を避けてるみたい だったし、
携帯に至っては変えてしまった みたいで、
電話すら通じなかった。
どんな時も あたしの味方で居てくれた貴に
見放されてしまったような気がして、
あたしは何とも言えない喪失感の中で、毎日を生きていた。