月に降る雨
時間も分からなかったし、見事に人が通らないもの だから、
あたしは もう、自分が どの位そこに居て、
どんな状態に なっているのか すらも、分からなかった。
ただ、もう その場に立っている事は出来なくて、倒れるように座り込んだ。
動けなくなった あたしに捨て台詞を残して、
女の子達は帰って行った。
酷い台詞だったと思うけれど、
″ようやく解放される″って安堵感の方が強くて、
記憶には残っていない。