月に降る雨




「…ん?」




「貴…、

ずっと あたしの事 避けてた…よね?


何で急に そんな事……言うの?」






「…何でって…」




貴は また少し、困ったような顔を、した。


そして、何かを考えるように しながら、言った。






「…リア、俺と喋ったり一緒に居るの目撃される度に、

苛められてたでしょ」




「……」






「お前が苛められる理由…

最初は分かんなかったけど…最近、俺の所為なんだって気付いた」




「……」






「で、少しでも苛められなきゃいい と 思って、離れようと したの。


リアにも″貴に嫌われた″って思われなきゃ駄目だと思って、

結構 本格的に頑張ったんだけど 笑


でも、どっちに しても苛められてんじゃん?


…だから もう、やめた」




そう言って、笑う。





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