4月1日の偶然少年A。
次の日の朝、空はさしこむ光で目をさました。
閉め忘れたカーテンからゆらゆらと光がもれている。
久しぶりに見たような気がする光に嫌気がさして
空は顔をそむけて光にそっぽ向いた。
しばらく布団から出ずにまるくなっていたが、
空腹を知らせるように腹がなり、空はしぶしぶ体を起こすことになる。
最近は体を起こすことすら面倒だ。
このまま安らかに死ねればいいのに。
空はそんなことを考えながら冷蔵庫を開けてその中が
完全にからっぽになっているとに気がついてため息をもらした。
食料は、必要だ。買う必要がある。
だが代わりに買ってきてくれる親などいないわけで。
空は適当に服を着替えると寝癖があちこちではねている、
茶色っぽい髪を撫で付けながら外に出た。