4月1日の偶然少年A。
ー痛い…焼けるように、痛い。
真っ暗な視界の中、ひんやりしたものを感じた。
これは死の感覚なのだろうか…?
さっきから頭の中で声が響いている。
それは俺に言葉をあびせてきた。
ー嘘つきはいけないことだ。君は死ぬ勇気もないくせに…
ー死にたいなんて嘘だろう?
違う…俺は本当に…
ー嘘つきには罰をあたえないと
ー千年に一度の楽しい楽しい罰を…
罰って何だ…?お前は誰なんだ…?
空はだるくて思い意識の中考える。痛みはいつの間にか消えている。
おかしいな、あんなに痛かったのに。
そして冷たい、死の感覚も離れていき、温かな体温が戻る。
「君は死ねない、そうずっとね」
俺の意識はそこで途切れた。