真面目でシュールなアプローチ
果樹園のショートショートです♪
樹木に囲まれた薄暗く狭いプレハブの部室。そこに後輩の小泉と私は二人っきりだった。いや、二人っきりになってしまったと言うべきかもしれない。
そう思ったのは、他の部員があまりにも不自然に部室から出ていったからだ。そして、それが私の勘違いでないのはすぐ分かった。
「佐野先輩、俺とつきあってくないか?」
緊張した面持ちの小泉がそう告白してきた。おそらくこの告白の為に他の部員は彼に協力して姿を消したのだろう。
こいつはまいった。今までそんなそぶりを見せたことなどなかったのに。どうした小泉?
「君は…」
「君って、何ですかそれ?俺と先輩じゃ二学年しか違わないじゃないですか」
「いいから君、私の話を最後までよくきけ。今まで半年も部活が一緒だったのにもかかわらず、今日初めて君は私に話し掛けてきたワケだ。それが告白とはあまりにも唐突すぎないか?そうだな、フライングぎみだと私は思うのだが」
「俺はそう思わない!」
「なぜ?」
「タイミングとチャンスを大事にしたいから!」
小泉よ、自身のタイミングだけじゃなく、私のタイミングも大事にしろ!
そう思ったのは、他の部員があまりにも不自然に部室から出ていったからだ。そして、それが私の勘違いでないのはすぐ分かった。
「佐野先輩、俺とつきあってくないか?」
緊張した面持ちの小泉がそう告白してきた。おそらくこの告白の為に他の部員は彼に協力して姿を消したのだろう。
こいつはまいった。今までそんなそぶりを見せたことなどなかったのに。どうした小泉?
「君は…」
「君って、何ですかそれ?俺と先輩じゃ二学年しか違わないじゃないですか」
「いいから君、私の話を最後までよくきけ。今まで半年も部活が一緒だったのにもかかわらず、今日初めて君は私に話し掛けてきたワケだ。それが告白とはあまりにも唐突すぎないか?そうだな、フライングぎみだと私は思うのだが」
「俺はそう思わない!」
「なぜ?」
「タイミングとチャンスを大事にしたいから!」
小泉よ、自身のタイミングだけじゃなく、私のタイミングも大事にしろ!