俺と夏空とアイツ
「それも・・・そうだな。」
ポツリと聞こえた声。
その声の主は、キャプテンの岩井先輩だった。
「岩井先輩・・・・。」
「いや、修二の言うとおりだよ。引きずってたって前には進めないもんな。」
うんうん、と頷いて叫んだ。
「よし!気合を入れなおすためにグラウンド25周だ!」
「「え~!!」」
やっと、前みたいに活気の溢れるメンバーたち。
笑い合って、肩を叩きあう。
「なんで、そんな中途半端なんすか~」
「いや、さすがに50はキツイしな!」