孤高の魚


僕はジーンズのポケットから煙草と携帯を取り出し、それらをテーブルの上に放り投げた。

すると途端に、


ダーッ
ダーッ
ダーッ


と、携帯のバイブがテーブルの上で大きな音を立てた。



……尚子だろう。

そう思いながら僕が仕方なく携帯を手に取ると、案の定携帯の画面には「新美尚子」の文字が示されていた。



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