孤高の魚
「え!?」
僕と歩太の部屋に?
彼女が?
慌てて僕は、思わず声を上げてしまう。
「……あら、え? もしかして……あなたのお兄さんって……」
「えーーっ、あっ、もしかして、七海ちゃんのお兄さんて、歩太くんなの? そうなの? 歩夢くん。」
ママの質問をアシストするように、小百合さんが隣で口を挟んで僕の顔を覗き込む。
突然の同居発言に僕は驚いて、口を開けたまま、ただ黙っているしかなかった。
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