りんごの恋

外に出ると冷たい風がほっぺたをスルリと撫でた。


「あぅ…冷た…」


「ねー」


外は雪が降り積もって、その上にはたくさんの足跡がついていた。


「あーあ…足跡いっぱい」


「美夜、実は足跡つけたい人だもんね。ざーんねーん、はは」


「おぉう、ひどい言いようだ」


「まぁね」


「褒めてないし〜」


「知ってるし〜」


「……てか受験終わったー!これからは遊びまくるよ〜!」


「……え、朝の緊張はどうした」


「消えた〜」


そのあと、みゃーと沙綾はお喋りをしながら帰った。

途中、コンビニで肉まんを買って、食べながら。



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