りんごの恋

「あ、そうだ」


そういえばあの男の子…。


顔、覚えてないなぁ…。どの子だろ?


「美夜?どうしたの、キョロキョロして」


「あ、え?ううん、なんでもない」


「そう。ねぇ美夜、一緒に帰らない?ウチ車なんさ」


「ごめーん、沙綾と帰るから」


「そっか、じゃあまた」


「うん」


あれ、マジでどこに居るんだろ…?



……あれだ。あのピンクのやつ。


「あ…」


目、あった。……こっち来た


「はいこれ。マジありがと」


「うん。大丈夫」


「お互い、受かるといいな」


「そうだね」


「じゃ」


「ばいばい」


わぁ…。手を振りながら颯爽と帰ってったよ。


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