シュガー&スパイス
窓から差し込む青白い光の中。
その、陰影のもと千秋の端正な顔が、さらに魅力的に映る。
止まないキスを受け入れながら
あたしは必死に千秋の腕にしがみついた。
そうしてないと、今にも崩れてしまいそうだった。
それくらい、千秋のキスはあたしを身体の内側からとろけさせた。
まるで真夏の太陽の下に放り出されたアイスクリーム。
「…んっ」
甘い口づけに、目眩がする。
追い詰められる舌に、息も出来ない。
たまらずに千秋の首に手を回した。
そこで気づく。
千秋ってこんなに背、高いんだぁ
自然と踵が上がって爪先立ちになったあたしを支えるように、腕が回された。
そして
絡み合うようにベッドへなだれ込んだ。
あたしに覆い被さった千秋は、片手で自分の体重を支えると、少しだけ距離をとった。
長い前髪の隙間から覗く、切れ長の瞳は真っ直ぐにあたしを捉えた。
熱っぽいその瞳に、あたしのすべてが見透かされちゃったみたいだ。
ドクンドクン
心臓が痛い。
体中が、熱いよ……。