シュガー&スパイス
大丈夫だよ。
だって、あたし達、婚約してるんだよ?
あたしの左の薬指に、こんなにキラキラ輝いてるんだよ?
英司はしてなかったけど、それは仕事があるからで。
だから、別に深く考える事じゃないでしょ?
英司……。
「あれからね? もう1回占ってみたの。菜帆の事」
「……」
……でも。
「もし何かあったらね……」
「やめてっ!!!」
「……っ」
気が付くと、思い切りテーブルを叩いてしまっていた。
し、しまった……。