シュガー&スパイス
「あ、倫子……」顔を上げると、大きな目をさらに見開いた倫子がいて。
「ご、ごめん。だけど……倫子の占いってあたるから、聞くと気になっちゃうって言うか……」
「…………」
「あ、あたし単純だからさ。朝の占いも見ないようにしてるの、知ってるでしょお? はは、ほんとあたしって小心者……あは、は……」
「……菜帆、ごめん……あたし無神経……」
明るく言ったあたしから顔を逸らした倫子。
その声が震えていた。
ああ、もうッ
あたしのバカバカ!