愛しい人~歌姫の涙~
家に着いて横になったのは、夕方になったときだった。
家から学校まで往復で四時間、今日は通学の時間と学校にいた時間が同じくらいだった。
だから、どうこう言うわけではない、これから土曜日に学校へ行くときは毎回こんな感じだし、これが自分が選んだ道なのだから。
そう、これが私の選んだ道···
どうやら、私という女は悪い方向へと考えが行ってしまうらしい。
小さい頃はこんなことはなかったのに、いつ頃からこんな女になってしまったのだろう。
こんなことを考えている時点で、また悪い方向にいってしまっているのだが。
携帯電話を開くが着信やメールは一件も無く、青空がやたらと綺麗に写し出された水溜まりの写真の待ち受け画面が時間だけを私に知らせていた。
あのときにあいつが撮っているのを真似して撮った写真。
この写真を見る度にあのときのことを思い出そうと待ち受けにしたが、携帯電話を開く度に見ることで何も感じなくなってしまった。
あまり見えすぎるのも良くないのだな、そう思いながら小さく笑い飛ばした。
家から学校まで往復で四時間、今日は通学の時間と学校にいた時間が同じくらいだった。
だから、どうこう言うわけではない、これから土曜日に学校へ行くときは毎回こんな感じだし、これが自分が選んだ道なのだから。
そう、これが私の選んだ道···
どうやら、私という女は悪い方向へと考えが行ってしまうらしい。
小さい頃はこんなことはなかったのに、いつ頃からこんな女になってしまったのだろう。
こんなことを考えている時点で、また悪い方向にいってしまっているのだが。
携帯電話を開くが着信やメールは一件も無く、青空がやたらと綺麗に写し出された水溜まりの写真の待ち受け画面が時間だけを私に知らせていた。
あのときにあいつが撮っているのを真似して撮った写真。
この写真を見る度にあのときのことを思い出そうと待ち受けにしたが、携帯電話を開く度に見ることで何も感じなくなってしまった。
あまり見えすぎるのも良くないのだな、そう思いながら小さく笑い飛ばした。