ブラックコーヒー
もうすぐ卒業か…。
仁に告白してから2年経つんだ…。
ドレッサーの1番上の引き出しに今も大事にしまってある。
仁に貰った制服のボタン。
こんなにあるのに、この中には第二ボタンはない。
第二ボタンは彼女にあげるからって…。
欲しかったな…。
「仁先輩好きですっ!
第二ボタンくださいっ!」
「あー…、ごめん。
俺、彼女おるんや。
本間ごめんな。」
「あ、いえ…。」
「これはあげれんけど、他は全部あげる。
手、出し。」
「あのっ。」
「これからもたまには遊ぼーや。なっ。」
「はい。」
あれから2年…。
そろそろ諦めないと。
諦めたら、もう仁の部屋には遊びに行けないな。
会ったら、諦めれなくなるもん。
会うのやめようかな…。
.