歩み
「いいスタートだよな!俺たち!!」
春の季節は始まりの季節。
そのスタートは、とてもいいスタートだった。
俺は沙紀のために、
そして新しい友達のために、強くなっていきたい。
強くなりたいと思わないと、強くなんてなれないから。
「沙紀、家に寄ってけよ」
前を向いて、道をずっと見つめる。
前を向いていないと転びそうになるから。
「うん?いいよ」
今日はお前を抱きたい。ダメかな?
最低かな?
お前を抱いて、幸せを噛み締めたいんだ。
だから、俺のモノになってよ。
俺の家に着いて、部屋に向かう俺たち。
沙紀をベッドに押し倒したら、沙紀はすんなりと俺を受け入れてくれた。
沙紀を抱くことは初めてではない。
けど毎回緊張してしまう俺がいた。
慣れていないのかな?
ほら、まだ俺はこんなにも沙紀に緊張をしているよ。
「沙紀…」
まだ明るい部屋の中で、俺たちは太陽に見せつけるかのように愛しあった。