夫婦の始まりは一夜の過ちから。



タイプと言った事全てがアイドルに当てはまっていることに。


これじゃ、まるで…





「理想高過ぎだよ〜。どこにそんな人いるの?」

「……」

「夏芽?」

「あ、ごめんごめん。タイプって聞かれたから全部言っちゃった」





これじゃ、まるで私の好きな人のタイプをすべてクリアしてるのはアイドルと言ってるみたいだ。





「そりゃ、気持ちは分からなくもないけど」

「うん…」





ドクンドクンと胸が鳴り響く。





「でもさー。本当にそんな人いたらパパには悪いけど普通に惚れちゃう」





笑いながら惚れちゃうと言った寛子の言葉に、ついさっきはドクンドクンだったのに急に胸に突き刺さったみたいに痛み出す。


寛子は惚れちゃ駄目って…



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