夫婦の始まりは一夜の過ちから。
□Fatherinlaw
「――」
「……」
「分かりました。はい」
ボソボソと隣から話す声が聞こえてきて重たい瞼をあげる。
カーテンの隙間から光がはいって部屋は微かに明るくて…
「えっ?」
私の声に気付いたのかアイドルはゆっくりと振り向いた。
「夏芽ちゃんおはよう」
「うん。おはよう」
どうしてアイドルがここに居るんだろう。
ボーッとする頭を動かしながら居る理由を考える。
えーっと、確か…
「夏芽ちゃん」
「なに?」
「見せてくれるのは嬉しいけど…。あの、流石に刺激が強いかな」
刺激が強いと言ったアイドルの視線は、何故か私の首から下に向いている。